劇団かかし座は、1986年に同じく萱野茂さんの原作・監修で「木彫りのオオカミ」を制作・上演しました。
バブル経済まっただ中の当時にあって、アイヌの人々の豊かで慎み深い心は大変な反響を呼びました。
ところが、バブル崩壊後の現在にあっても、いまだ多くの日本人は経済的豊かさのみを追い求め、その結果、
人々の心は荒み、また一方で自然環境はますます悪化の一途を辿っています。
これこそ現代の二つ頭のクマといえましょう。
今こそ私たちはアイヌの人々と神々の知恵を借り、この二つ頭のクマを退治しなければなりません。
「アイヌ ネノアン アイヌ(人らしい人)」になって欲しい。
美しい影絵と俳優の力強い演技で伝えます。
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