【幼稚園公演でのこと】
「お星さまの色えんぴつ」班・班責 井上敏幸


 先日、日本テレビのドラマ「よい子の味方」という番組を見ました。若い保育士が七転八倒しながら成長していく話ですが、実は1月20日に「つりばしゆらゆら」を上演した世田谷区の日体幼稚園がロケで使われています。その園に勤めている先生方は出演していませんが、何か自分の知り合いが出演しているような不思議な気持ちがしました。
 若い先生方にとって、いや社会人として責任ある仕事に就いた新人にとっては、これから起こるであろう数々の困難がとても乗り越えられない大きな壁に思える時もあるでしょう。しかし、それが自分を成長させる肥やしになることは間違いありません!
 なんだか偉そうな事を言っておりますが、うちの劇団の後輩達をみていると「あ〜俺もあの頃はそう思っていたな〜」とか「あんな事も分からなかったんだ!」と、新人だった頃の自分の不甲斐なさを思い出し、落ち込むことが多々あります。情けない話でありますが、それは10年経った現在も進行中で〜す。(笑い)
 最初から何でも器用に物事をこなす人もいます。でもその分、努力して大きな山をようやく乗り越えたときの達成感は体験出来ないのかもしれません。
 私は不器用でもあきらめない、そんな頑張っている先生方の味方です!

(スクリーンの裏は大忙し)

 そうそう先生方といえば、特に園長先生の個性的とも言えるような教育への思いを伺う機会もあります。先日1月28日に上演した川崎市のめぐみ幼稚園もそうでした。
 その日、めずらしい住人が私達を迎えてくれました。それはゴールデンレトリバーの“ミミちゃん”という犬で、大きな体でのっしのっしと園内を自由気ままに歩いており、子ども達も1人の友達として自然に接しているようでした。ミミちゃんは初めて会う私達に対しても吠えることなく、むしろ疲れた心を癒してくれるような優しい眼差しで見つめてくれました。
 園長先生曰く、「本物の毛の感触、匂いを体感することが大切なんです!」との事。確かにビデオなどで知識は身に付けることが出来ますが、「臭い」「汚い」と親自身が避ける傾向が強くなっている今、子ども達が“本物”に触れる機会は少なくなっているかもしれません。
 またこの園では、他の園でもよく行われる芋掘り行事にも、この園なりのちょっとしたこだわりがありました。それはサツマイモの苗を植えるところから始まり、その苗の成長過程を観察して、最後に収穫するということでした。お団子を作ったときもみんなでお散歩がてらヨモギの葉を摘みに行ったそうです。なんとも美味しそうじゃありませんか!
 こんな話を嬉しそうに語ってくださった園長先生の笑顔が、とても印象的でした。

 さあ、明日はどんな子ども達・先生方に会えるかな? お楽しみ〜!


いつも明るいとしくん。
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