
本日、午前中のステージのお客さん。
地元、下呂市東上田地区の老人会のかたがたが鑑賞に来てくれた。以前にも書いたけれど、地元のお客さんの前で上演するのはとても意義のあるものであるのだが、ちょっと緊張してしまう。その土地の物語を語っているわたしたちは、土地の歴史、風土の魅力をしっかりと感じさせるような芝居をしなくては、という責任感のようなものを維持していかなくてはいけないと思っている。そんな中で、その土地の空気や風土を生まれながらに感じ、生きてきた人々の前で、わたしたちがどれだけその雰囲気をお客さんに伝えることができているかどうか…。ついつい、そんなことを考えながら見台に座るのだ。
今日の舞台はどうだっただろうか。お客さんは口々に感心の言葉をわたしたちに言ってくれた。今回の、そして今までのお客さんの中でも最高齢かもしれない95歳と3ヶ月のおばあちゃんは、益田川の景色、湯が峰の絵がとても良かった、本物をしっかりと調べているんだねえと大変しっかりした口調で感想を言ってくれた。そして、湯が峰を襲った地震というのはたいへん大きなものだったんだろうねえ、と、すっかり物語の中に入り込んでくれた様子。
記念写真(上の集合写真の向かって左手前から3人目)では、わたくしIidaのお願いを受け入れてくださり、手影絵の『カニ』のポーズをしっかりとってくれた。彼女は、指先がたいへんしっかりしていて、『鳥』や『キツネ』もすぐに作ってくれた。これこそ下呂温泉の効用であろうか? お帰りの足取りもたいへんお元気であった。また7月半ばに合掌村へ来られるとのこと。またしらさぎ座へいらっしゃいませ。お待ちしております!
さて、2月20日より当ブログをお読みいただき、ありがとうございました。これまで、しらさぎ座の舞台をつとめさせていただいた劇団かかし座4名の団員は、一旦地元である横浜に戻ります。そして、4月23日より新たなメンバーで舞台を開けさせていただきます。新メンバーを率いますのは昨年、『しらさぎ伝説/お美津ギツネ』にて語り役をつとめていた井ノ上聖之。いっそうパワーアップした舞台になること間違いなしでございます。

2月よりのご来場、まことにありがとうございました!
左より、市瀬愛香、飯田周一、海老名里美、高橋善明、以上4名より、心から御礼申し上げます。